Jesusをどう歌う!?
“Jesus” という単語、
ゴスペルをやっている人ならばほぼ全員の人が歌ったことのある単語である。
意味は「イエス・キリスト」、
これも多くの人が知っている。
しかし ”Jesus” という単語を歌うとき、
ノンクリスチャンの人々はどのような想いで歌っているだろうか?特に意識せず漫然と歌っている人も多いように個人的には感じる。
そんな時筆者がよくレッスンで生徒に言うのは、
「自分が感謝できる誰かに置き換えて歌ってみよう」
である。
例えばEdwin Hawkins 作曲の名曲 “Oh, Happy Day” という名曲の一節に、
“When Jesus washed, He washed my sins away”
という文言がある。
シンプルに意訳すれば、
“イエスが私の罪を洗ってくれた”
である。
しかし、
「イエス」「罪」「洗う」
これらはノンクリスチャンにとっては馴染み深い単語ではないし、
ましてや「Oh, Happy day!」という想いに繋げることはかなり難しい。
これらの言葉を置き換えてみよう。
置き換え(1)
「イエス」→「家族」、「罪」→「失敗」、「洗う」→「許す」
“家族が私の失敗を許してくれた”
置き換え(2)
「イエス」→「親友」、「罪」→「悩み」、「洗う」→「聞く」
”親友が私の悩みを聞いてくれた”
置き換え(3)
「イエス」→「同僚」、「罪」→「仕事」、「洗う」→「手伝う」
“同僚が私の仕事を手伝ってくれた”
どうだろうか?
このように置き換えるだけですごく言葉が身近になり、
「Oh, Happy Day!」と言いたくはならないだろうか。
無論イエスの洗い流した罪は上記の置き換えよりも大きなものであろうが、
自分に馴染みのある単語に置き換えることで、
より気持ちを込めて「Oh, Happy Day!」と歌えるようになるのである。
ノンクリスチャンであっても今以上に感情を込めて、
身近な気持ちで歌うことはできる。
今回のこの記事がその一助になって頂ければ幸いである。
長谷川繁
ゴスペル・デイレクター